h.o Ghosts in the Digital Realm
h.o (エイチ・ドット・オー) Ghosts in the Digital Realm
2018 6.2-6.30
2018 6.2-6.30
「ゴースト」とはなんだろう。
人類は、畏敬や恐れを通して様々な事象に「ゴースト」を見出し、あるいは自分の身体に宿る目に見えない「魂」について探求してきた。科学技術の発達とともに、その「何か」が説明・可視化できるようになってきた現在、従来型の「ゴースト」たちは姿を消し始め、デジタル革命の歪みによって新たな「ゴースト」たちが生まれはじめている。
Googleをはじめとする便利なサービスの皮を被った「AI」。「彼ら」が答えられないものとは何か。全能の「彼ら」とどうつきあってゆけば良いのだろうか。
身体はそこにあるのに「意識」をどこかに誘ってしまうスマートフォン。新たな情報メディアが顕にする無垢な「私」とリアルな身体のギャップをどう受け入れるのか。
ブレイン・コンピュータ・インタフェースが私たちの「意識」と外界を直接繋ぐ時「想像力」は何を意味するのだろうか。その「想像力」は何に宿るのか。
この展覧会では、デジタル時代の「ゴースト」を通して、それが映し出す未来の人間性と社会についての対話を試みる。
What is a “ghost”?
Historically, people have beheld, awestruck and frightened, external “apparitions,” while simultaneously meditating on the internal “soul” of the individual. Science and technology have demystified the existence of these unknown “entities.” New “ghosts,” formed from distortions in digital technology, are replacing the vanishing “ghosts” of old.
“AIs” have been deployed, by Google and others, as a convenient service in our daily lives. What are the human needs, the things, that “they” are incapable of supporting? How can we coexist with all-seeing and all-knowing “others?”
A smartphone attracts our “consciousness” while the body is left behind. Driven by information media, the innocuous “I” watches the physical body at a distance. How do we accept this gap?
Given that brain computer interfaces directly connect our “consciousness” with the external world, what does “imagination” mean? What is the “imagination” that we present to the world?
This exhibition aims to create a dialogue on the future of humanity and society mirrored through these “ghosts” in the digital realm.
協力: オーストリア文化フォーラム
h.o|エイチ・ドット・オー
h.o(エイチドットオー)は、様々なバックグランドを持つメンバーたちによるアートユニット。2000年にグループとしての活動を開始。
「Sense the Invisible」をコンセプトに、普段目に見えない事象を人がコミュニケーションできる形に顕在化する実験的プロジェクトを多く手がける。
小川秀明と小川絵美子は、世界的なメディア・アート機関として知られる、アルスエレクトロニカの中心メンバーとして活動しアート、テクノロジ、社会の未来の形を探求している。
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