CROSSTALK for ART & SCIENCE

拡張する身体とヒューマニティの展望

2017 02.20 19:00-20:30 JST

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技術の進歩による身体の拡張(Augmented Human)は我々の認知や思考を拡張しようとしています。同時に、家族、ジェンダー、倫理といったヒューマニティに関する新たな問題も避けては通れません。第5回目となるクロストークでは、ヒューマンコンピュータインタラクションの世界的権威である暦本純一氏、現在AXIOMで個展『Second Annunciation』を開催中のアーティスト長谷川愛氏、アート&サイエンスを牽引する編集者/キュレーターの塚田有那氏(司会)をお招きし、身体の拡張の可能性とその諸問題について議論を展開します。

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暦本純一|Jun Rekimoto
東京大学情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長。ヒューマンコンピュータインタラクションの研究者。世界初のモバイルAR(拡張現実感)システムNaviCamを1990年代に試作、マルチタッチの基礎研究を世界に先駆けて行うなど常に時代を先導する研究活動を展開している。現在はHuman Augmentationと呼ぶ人間の能力拡張のためのテクノロジー、IoA (Internet of Abilities)の研究を進めている。iF Interaction Design Award(2000)、日本文化デザイン賞(2003)、日経BP技術賞(2008), 日本ソフトウェア科学会基礎科学賞(2014), ACM UIST Lasting Impact Award(2014)などを受賞。2007年にACM SIGCHI Academyに選出される。


長谷川愛|Ai Hasegawa
アーティスト、デザイナー。バイオアートやスペキュラティブ・デザイン、デザイン・フィクション等の手法によって、テクノロジーと人がかかわる問題にコンセプトを置いた作品が多い。 IAMAS卒業後渡英。2012年英国Royal College of ArtにてMA修士取得。2014年から2016年秋までMIT Media Labにて研究員、MS修士取得。「(不)可能な子供/(im)possible baby」が第19回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞。森美術館、アルスエレクトロニカ等、国内外で多数展示。


塚田有那|Arina Tsukada
編集者、キュレーター。大阪芸術大学アートサイエンス学科ウェブメディア「bound baw」編集長。「領域を横断する」をテーマに、編集・執筆のほか、企画、イベントや展覧会のキュレーション、モデレーターなど幅広く活動する。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。2011年、第15回文化庁メディア芸術祭事務局に従事。2012年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。編著に『マリー・アントワネットの嘘』『メディア芸術アーカイブス』『インタラクション・デザイン』、雑誌「WIRED」など執筆歴多数。

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